お部屋の名称

 

ホテル花庵の各お部屋には、日本の伝統色の名を付けさせていただきました。
言うまでもなく、日光では、世界遺産の名にふさわしく四季折々に美しい自然の表情が見られます。
先人たちは、この日本の自然の景色の中に、美しい色を感じ、名前を付け、日常の生活の所作の中にも自然を思い描き一日を豊かに過ごす術としました。

― 色彩の中に見える風景 ―
日光の思い出として、そんな感性で遊んでいただくのもご一考かと存じます。

201 瓶覗き (かめのぞき)
    ごく薄い水色。水瓶を覗いた時の静かな水の色を表現したといわれる。様々な水のある風景にも微妙な色を感じ取る心に魅了される。
202 紺青藤 (こんじょうふじ)
    薄い青紫色。藍に紅花などを染め重ねていたようで、その藍は人類最古の染料のひとつ。紺青、群青、瑠璃は日本美術における至上の青。
203 紺青 (こんじょう)
    中国より渡来した青色顔料は、飛鳥時代から用いられ、陶磁器・浮世絵等にもよくみられる。「ふじの山は・・こんじゃうを塗りたるやうなるに」(更級日記)。
204 桔梗色 (ききょういろ)
    優しく人知れず散り、庭や野辺にひっそりと咲く気品ある桔梗の花の色。「きかういろ・・」と書いて「桔梗色」と呼ばれていた。
205 紅碧 (べにみどり)
    「碧」は」「青空」を指し、かすかに紅味を含んだ空の色。青くすんだ空を「碧天」と表すなど、日本の色名は微妙な自然の情景を伝えている。
206 松葉色 (まつばいろ)
    四季のある日本の風土において、一年中緑の色を失わない松葉は、永久不変のシンボル。又、おめでたい色。
207 木賊 (とくさ)
    多年草の茎の硬い植物。「木賊」の茎の色から呼ばれたやや深みのある緑色。物を磨く時に利用されたり、落ち着いた色から武家の服色に愛用。
208 ひわ萌葱 (ひわもえぎ)
    鶸色や萌葱いるの明るさ華やかさの中に、渋さと落ちつきを持つ色。黄緑系の色で、自然の微妙な色合いを感じた日本人の豊かな感受性が見える色の代表。
301 菊塵 (きくじん)
    中国の色名。日本では、天皇が略儀に着用する色とされ、禁色だった。いくらかくすんだ黄緑色。
302 裏葉 (うらは)
    新緑も終わり緑もしっかりした頃、葛の葉、柳の葉など、風に吹かれて葉の裏が白くきれいだ。そのような色を裏葉と呼んでいる。
303 菜種色 (なたねいろ)
    菜種油のような緑味のある黄色。菜種油が灯油として普及した江戸時代から染められるようになり裃の色に流行。
304 薄紅 (うすべに)
    べにばなは、キク科の植物で中近東の原産。茎の頂きに咲く花の先端を摘んで染料にするため「末摘花」の別名がある。
305 朱華 (はねず)
    朱華はバラ科のニワウメの古名かといわれる。「山吹のにほえる妹が翼酢色(はねずいろ)の赤裳の姿夢に見えつつ・・」万葉集より。
306 珊瑚珠色 (さんごしゅいろ)
    珊瑚珠は、装身具や装飾品として珍重される七宝の一つ。長い年月を経ても変色せず、鮮やかなこと朝日のようなものがあるといわれ、顔料や印肉の色として使われていた。
307 銀朱 (ぎんしゅ)
    銀朱は、顔料が水銀から造られることからきており、強い黄味の赤色をいう。鳥居や神殿、漆器、朱印と日本人には欠かせない、時代を経て変わらず美しい魅力ある色。
401 紅柿色 (べにかきいろ)
    熟した柿の実に似た濃い赤橙色。他に、濃柿、薄柿、洗柿、洒落柿、大和柿、水柿等江戸時代には柿の名の付く色名が多く見える。
402 赤白椽 (あかしろつるばみ)
    椽はどんぐりの事。天皇・皇太子・参議以上の高官の着用色だったようで、技術的に難しい為特権色とした貴族文化の洗練さがうかがえる色。
403 金茶 (きんちゃ)
    金色がかった茶色で、江戸前期より金茶の染色が行われたといわれる。明治時代に金茶色の絽縮緬の帯揚げが流行。
404 丁子色 (ちょうじいろ)
    中国の色名。日本では、天皇が略儀に着用する色とされ、禁色だった。いくらかくすんだ黄緑色。
405 枇杷茶 (びわちゃ)
    枇杷の実の色を茶がからせた色。素焼きの土器の肌色が枇杷茶の色に似ていることから「かわらけいろ」といわれたという説がある。
406 海老茶 (えびちゃ)
    えびは、もともと葡萄と書かれ、エビカズラ(葡萄葛)という山葡萄の一種の熟した実のような色とされている。茶色の流行した時代に、葡萄色と茶色をかけ合わせて生まれ、海老という字も当てられたよう。
407 桑の実色 (くわのみいろ)
    熟した桑の実の赤紫色。古来から親しまれ山地に自生する桑の木は、養蚕用に栽培され、果実は6月頃熟し深い赤紫色になり食べられる。
日光中禅寺湖温泉 ホテル花庵 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2480
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